今日ご紹介の振袖は総柄の着物です。大きな捻じり梅がたくさん！とても個性的な振袖です。今までご紹介したうちで、このタイプのものは初めてかと思います。
総柄とは生地全体に模様を織ったり、または染め出されているものを指して言います。
この着物は振袖ですので、柄合わせをしている箇所もあり、仮縫いした着物の形で販売します。着用する為には、この仮縫いをほどいて仕立てをします。
小紋などは、繰り返しの総柄であり、柄合わせもしませんので仮縫いの着物の形ではなく、くるくる巻いた反物で販売してあります。
以前にご紹介した振袖は「絵羽模様」とよび、白生地のまま裁断して仮縫いしたものに、絵画のように模様を描きます。下絵を描いたものをほどいて、染めたり刺繍などの加工を施し、すべての加工を終えてから、また着物の形に仮縫いし販売します。振袖・留袖・訪問着などがこのようにして作られます。